「東京工芸大学同窓会 六十周年 おめでとうございます。」

 去る八月二四日、残暑の中、私達の大先輩である東京工芸大学同窓会の六十周年を祝う記念式典が、東京ワシントンホテルにおいて盛大に開催されました。兄妹校である私達華輪会本部にも御招持状をいただき、会長である私が恐縮ながら出席させていただきました。
 会場にはいると、すでに大勢の同窓会会員の方々がいらしていて、その立派な物ごしを見ただけですぐに緊張感を覚えました。式では、各支部代表者のごあいきつがあり、その言葉の端々に同窓会の長い歴史と、会をここまで統率してきたという努力が伺えました。
そして、六十周年という区切りを迎えられたという喜びに満ちている姿を目の当りにしました。
 式が進むにつれて、私の思いの中に今までと違った緊迫を感じ、そして、新たなる決心を抱きました。華輪会の六十年後、いえ十年後の姿きえ見当がつかないのです。中野の同窓会とは規模・経験・実績が違いすぎます。まして私達はまだほんの駆け出しです。さて、これから先、どうやって歩んで行けばいいのだろう。そんな不安が私にのしかかってきたのは事実です。
 式典後の懇親パーティーで、私は工学部同窓会の今井副会長さんとお話することができました。「なあに、これからですよ。」今井さんのそんな言葉に、「マイペース、一歩一歩。」と返答した自分にハッとしました。そして、自然に出てきたその言葉を心に焼きつけ帰ってきました。前進も失敗も戸惑いもすべてこれからですよネ。こんな素晴しい発見をさせていただいた同窓会の皆さんに、改めて感謝致します。
 私達、がんばります。そして、これからも、どうぞ見守っていて下さい。


 
 かりん第一号でもご紹介しましたが、従来の第一校舎の裏に、新しく四階建の第二校舎が完成しました。そこで、大きく変貌した母校になかなか足を運べない卒業生の皆様に、紙上見学会をしていただきましょう。
まず外観は・・・ 第一校合はところどころ丸みを帯びた部分があり、どちらかというと女性的でしたが、第二校舎は角ばっていて男性的な感じです。また、白一色で少々淋しかった外壁も、白地に茶色のタイル貼りになり、若干、華やか(?)になりました。
それではいよいよ校舎内へ足を踏み入れてみましょう。
●1階・・・ 全学生を一度に収容できる大教室と、就職資料室、普通教室二つがあります。全クラス合同の講義や、学友会総会の時など、工学部の教室をお借りしなければならず、遠くまで歩いて行ったことが思い出されますが、もうそういうことはなくなりました。
その大教室は、「やっと大学に釆たという気分」(某在学生談)という言葉通り、私達が抱いていた大学のイメージ″階段教室”なのです。黒板はボタンひとつで上下に動き、映写室もあります。もちろん冷暖房完備で、うらやましい限り。また、連絡協議会でも再三お願いしていたピアノも設置され、コーラス部も新設されました。
●1階から2階へ・・・ 階段は広く、踊り場のようになっている所があり、窓は全面ガラスで太陽がサンサンとふりそそがれます。ここから見える緑は最高。都会のビル街で働く皆様は必見ですよ。
●2階・・・ 普通教室三つ。ちなみに、我が華論会の顧問、三井、永田先生の研究室もあります。
●3階・・・ パソコン室その他。充釆のハソコンの他、大型コンピュータ一台とその端末機二五台を設置。来年度のコース別定員増に向けて(秘書科・・・秘書実務コース、情報処理コースに分かれ、定員増されます)新機種が購入されます。もちろん、この教室も冷暖房完備です。
●そして4階・・・ 中教室二つ。三四五人収容できます。ここで画期的(?)なことは、長時間の講義には耐え難かった木製の椅子ではなく、大きく、座り心地のよさそうなピニール貼りのスチールの椅子が並んでいたことです。木製椅子のみで授業を受けた我々などは、思わずいねむりしてしまいそうな優雅さですよ。
 いかがでしたか?すばらしい現場の中でもう一度勉学にいそしみたいと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。それはかなわないとしても、後輩諸君が素敵な学生生活をおくれるように祈りたいですね。